パンクは最もパンクしてほしくない時に起こる。


マーフィーの法則ってご存知でしょうか?なんだか良くわからない自己啓発ぽいやつじゃありません。
「失敗する可能性があるものは、失敗する」
という極めてシンプルな経験則です。洗車したとたんに雨が降る、なんていうのもこの法則の仕業です。
先日、この法則の類型を発見しました。タイトルのやつです。




3月10日。
その日は私としては珍しいことに、朝9時から会議が設定されていました。結構早いです。が、普段は8時くらいには出勤しているのでたいして気にもせずいました。
んで当日。目覚めると時計の針は、6:00を指しています。


「・・・?」


普段私が起きるのは、4:30から5:00の間。事態を把握するまで数瞬の間がありました。


「・・・!」


オーマイガッ!寝坊だよ!よりによってこんな日に!
布団から文字通り飛び起き、シュタッと着替えた後、弁当ももたず、朝ごはんも食べず、自転車に跨りました。路面は前日の雨でウェットでしたが、走れないことはありません。いつも走れるとは限らない。となれば体調と環境が許す限り自転車に乗りたいと思うのが人情です。大丈夫。いつものペースで走れば8時40分くらいにはつくはず。
そんなわけで思ったより多い路面からの飛沫に、あっという間に自転車を泥だらけにしつつ、じてつうの旅に出ました。
1時間程走って、計算ミスに気が付きました。濡れた路面のためか、久々に前日往復100kmのじてつうをしたせいか、思ったよりペースがあがりません。通勤路の前半を占めるCRを走り終える頃、信号ストップがないため、たいていは平均時速が30km/hくらいになるのですが、今日は28km/hです。
「まあ、5分くらい遅くなるかもしれないけれど、まだ大丈夫だろう」
焦るのはよくない。事故ったら会議どころではなくなってしまう。そんな風に言い聞かせながら、江戸川にかかる橋を、千葉県から東京に向かって渡っていました。橋の真ん中付近に達した頃でしょうか。その時・・・前輪から


「シュッシュッシュ・・・」


おいおいおいおいおい!
パンクだよ!たしかに最近してなかったけど、そろそろやるかなとは思ってたけど、なんで今日!なんでこのタイミング!
マーフィーの法則に慈悲はありません。むしろその対極にあります。
嘆いても事態か好転しないので、ともかくパンク修理に取り掛かりました。気のせいでしょうが、こんな時はタイヤすらうまくリムから外れてくれません。
タイヤレバー3本をフルに動員して、今日まで最良の相棒だと思っていたコンチネンタルGP4000Sを外します。
ちなみにパンクの原因は接地面のど真ん中に小さい鋭い石が刺さっていたことでした。私、石が刺さってパンクした事は今まで一度もありません。これが晴れなら、高圧なタイヤがバシュッを弾いていたに違いありません。
マーフィーの仕業です。となれば、どんな耐パンク耐性の高いタイヤを履こうが、逃れられるはずはありません。

「どうせパンクするなら、やっぱり安いタイヤで良いかもしれん・・・」

そう思いつつ、ウェットな路面ゆえドロドロになったタイヤと格闘し、手を真っ黒にしながらチューブを交換しました。またしてもいつもより入りが悪い気がするCO2ボンぺで一気に空気を入れて復帰。写真もとらずにパンク修理したタイムは15分!うそーー、10分は切れるはずなのに、かかりすぎ!
もうまったなしです。
真っ黒になった手をそのままグローブに突っ込み、漕ぎだしました。

その後もいつもより多い気がする信号ストップにじりじりしながら、会社に辿りつきました。まあ、被害妄想です。


時計を見ると、ジャスト9時!
あじゃーーー、これじゃ会議室に入る頃には9時を回ってます。しょうがないので汚れた手を洗うこともせず、そのまま会議室直行。汗だくだくで、手は真っ黒。多いに不審の目で見られました。


忘れた頃にやってくる、パンクとマーフィー。
皆様もご注意ください。