□出発 起きた瞬間、僕は不機嫌だった。 時間は午前2時を回ったばかり。草木はもちろん妻も娘もすやすや眠っている。 なぜに目が覚めてしまったのか。いっそ日が高く登った頃あわてて、いやあわてる振りをしながら飛び起きれば良かったのに。 無精ひげをいや…
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