ULTEGRA SPD-SL ペダル
主に、というか自転車に乗る目的の99%が通勤の私にとって、急な雨や飲み会で、輪行袋に包んだ自転車持って駅の中を歩いたりするのは日常茶飯事なため、片面フラットなSPDペダル、PDA-530を選んだのは当然の成り行きでした。
踏んでよし、眺めてよし。
が、走行距離1万キロを過ぎたあたりから、クリートとペダルの接触面からギシギシと音がしはじめました。走行には影響はないのですが、なにせ恥ずかしい!
まるでメンテナンス不足のママチャリみたいです。
ワックスで綺麗にふきふきし本体は輝くばかりだというのにペダルからはきしみ音。歩行者の脇を通過する時には、思わずペダリングも停めて、音がしないようにこっそり抜ける始末。駄目だ。これでは。なにか罪悪感までします。
さらに右側のペダルが自重で回転しなくなるほどガタがでてきました。サイクルショップでメンテナンスはしてもらいましたが、もとの軽やかな状態には戻らず。この辺の、メンテナンス時の性能の戻りってのが値段に比例するものらしいです。デュラと五千円のペダルの差ってのはこういうところにあるんですね。
こうなっては仕方ありません。どうやらお別れの時。ついでにずっと気になっていたSPD-SLペダルに代えることにしました。
奮発してアルテグラにしてみました。お店の人にはデュラを薦められましたが、さすがにまだペダルに2万出す覚悟はできず、見送ることにしました。まぁ憧れは憧れのままで。
SPD-SLに変るってことはシューズも変るって事で、SIDIのプラスチックソールをセレクト。同価格帯でカーボンソールのシューズもありましたが、わずかにサイズが合わず断念。NIKEのランスモデルも薦められこちらはサイズバッチリでしたが、ちょっと私には派手すぎる気がして見送りました。まあ値段も高かったわけですが。
イメージはZETAの後継モデル。
SIDI ZETA。幅広でグー。
で、本日までだいたい700km走った感想です。
- 固い!
当初、中くらいのバネ強度にしていたのですがあまりに固く外すだけで足が攣りそうに。また外すときにバキン!と自転車が壊れそうな音がします。さすがに強すぎるだろうということで、最弱に調整してもらいましたが、それでもSPDに比べると段違いに強いです。未だに足攣りそうです。あまりにも強力に固定されるので、コケたら自転車とともにどこまでも滑って行きそうです。あ、あと立ちゴケ2回しました。
- クリートキャッチが大変
未だに慣れません。2回に1回は失敗します。スタート時に上死点まで持っていたペダルをシューズの甲でそっと回転させ向きを合わせた後、よっこいしょと踏み込むのですが、この回転させるのが曲者で、ちょっと力を駆けすぎると3回くらいぐりんぐりんと回ったりして、もうどっちを向いているのかわかりません。そのまま踏み込むとズルッと滑ってサドルで股間を強打するという恐るべき罠。もっと良いキャッチ方法があればぜひ教えて下さい。
- 思ったよりSPDとペダルとしての性能の差はない
SPD-SLはSPDより踏み面が広く力が伝わりやすいという話を聞いていたのですが、もともと踏み面を意識して踏んでいなかったせいか、あまり違いがわかりません。黄色いちょっと遊びのあるクリートのせいか、むしろ足が動くのが気になったりして。
ただ、登りで足を引き上げるようにペダリングする時に、ひょっとしてペダルから靴がすっぽ抜けるかも・・・という恐怖はだいぶ減りました。
あと、今私はロードバイクに乗っているんだなぁ、という気分的な面で盛り上がり効果はあると思います。クリートにペダルをはめこむ時の「パキン」という乾いた音もSPDよりでかくてちょっと高揚感があり。こういう事ってホビーライダーな自分には結構大事です。
- 案外歩ける
歩けない歩けないと聞いていたので、いったいどのくらい歩けないんだと、クリート付きのシューズで1km程歩いてみましたが、結構行けました。爪先立ちでクリートで地面を蹴るように歩くと、まるでかかと無しの健康サンダルで歩いているかのよう。ダイエット運動です。またプラスチックソールゆえか、それほど滑りやすくもなく、SPDシューズと同等とまではいけませんが、なんとか通勤でも付き合っていけそうです。
そんなわけで、今後はSPD-SLで通勤に励みます。
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往:54.34km 1h52m 29.0km/h 73rpm
復:50.04km 1h56m 25.6km/h 69rpm
5月の累計:792.2km