直江津集合! その3

その1はこちら。その2はこちら。


私はフリー付きの自転車が大好きです。理由はひとつ。下りで漕がなくて良いから!位置エネルギーが圧倒的な効率を持って運動エネルギーに変わっていく様を体感する時、ウォーキングやランニング、そしてピストではこうはいくまい…とよくわからない優越感を感じます。


さて、というわけで大好きな下りに取りかかります。好きとは言ってもこの寒さ、そしてウェットな路面。さらに好きであっても決して上手いわけではないので、慎重に、慎重にブレーキレバーをガン握りで降りていきます。ところが路面はドライな状態。お、山の日本海側は雨が降っていない?
寒さも心なしか和らいでいる気がします。こうなれば、という事で高速ダウンヒル開始です。

私の目の前をバスが走っていたのですが、結局バスと同じ速度で降りてきてしまいました。まぁこの場合、私が速かったのか、バスが遅かったのか、かなり微妙ですが…。

高度を下げるにつれ、気温が上がり、緑が増え、やがて森が現れます。道は相変わらず下り基調。正確な距離は覚えていませんが、30kmくらいはダウンヒルが続いていたような気がします。さらには強烈な追い風で、スピードが出ること!一時は20km/hまで下がった平均時速があっという間に25km/hくらいに。200kmを超えてこの平均時速ですから、いかに高速に山を降りてきたのかわかろうというものです。

追い風に乗ってひたすら292号を新潟に向け駆けていくと、やがて右手にやけに懐かしい風景が広がっています。
自転車に乗り出すまで、私はスノーボードが趣味でした。昨年は子供の誕生が控えていたこともあり、一度も滑りには行きませんでしたが、それまでは毎年欠かさずスキー場詣を繰り返していたものでした。どのくらい熱中していたかというと、独身の頃、毎年のスキー予算が、結構良いフルカーボンフレームセットが買えるくらい。結婚し子供も生まれた今となっては望むべくもない額です。くぅ、あの頃から自転車にハマっていればなぁ。

前置きが長くなりましたが、この景色、私が大好きな野沢温泉スキー場が近づいて来た証なのです。頂上から一気に駆け下るスカイラインと、麓の温泉街に点在する、いくつもの無料温泉が目玉です。まさかこんな形で、この地を自転車に乗って訪れることができようとは。昨年は滑りに行けなかったので、せめて温泉くらいは…。
この後、新潟へと続く292と、野沢温泉への道への分岐が現れます。時計を見ると現在午後2時半。直江津まではおそらく50km程度。野沢温泉へはここから10kmらしいので、往復20km。残された3時間半で70km走るのは相当ギリギリな感じですが、ここまで来たら行くしかありません!

追い風に乗ってビューっと野沢温泉まで5km地点へ。が、スキー場は山にあることを忘れていました…。もうお腹イッパイだと思っていたヒルクライム再び。今度は、中島みゆきのファイトが頭の中でリフレインしています。
「たたかうきみ〜のう〜たを〜♪」
キヨシローに続いて、中島みゆきにまでケツを押してもらう私。ぜいたく者です。

えっちらおっちらとしばらく登ると、そこには雪こそないものの、あの見慣れた風景が!

野沢温泉よ、私は帰ってきた!」
峠でしばし感慨に耽ると、一気に温泉街に向かってダッシュします。目指すは大湯という、公衆浴場。江戸っ子も裸で飛び出すであろう程の高めの湯温が売りの温泉です。勝手知ったる通りを、こればかりは今回初の自転車で駆け抜け、大湯に辿り着きます。

時間がないのですぽぽーんとジャージを脱ぎ、お湯にとび・・こめねーーーー!
あぢーーーーーー!絶対火傷するってこれ!

が、ここまで来て足を浸しただけで帰ってはアホすぎます。しばし湯に体を慣らせ、徐々にそして最後は一気に浸かります。
キク〜〜〜!

結局浸かっていた時間は1分くらい(^^;でしょうか。それでもフラフラになりながらお湯を出ました。まじ、最高です。ちなみに野沢温泉にはこんな感じの無料公衆浴場が13湯も点在しているので、興味のある方はぜひ行ってみて下さい。

温泉を飛び出し、再度新潟への分岐に戻ります。帰りは下りだったのでこれまた楽勝。ちょっと時間の感覚があいまいですが、16時くらいには分岐地点に戻ってこれたと思います。なんとか間に合いそうです。後は新潟に向かってGO!

ところがここで三度、上り坂が私の前に立ちはだかります。たいして距離は長くなかったとは思いますが、もう登らなくていいだろうと思っていたので精神ダメージがデカイです。時間も怪しくなってきました。もうキヨシローもみゆきも助けてくれません。

坂道の途中で力尽き、掲示板を見ると、続々と直江津に到着したというメッセージが!
コースは人それぞれですが、それぞれに大変な思いをしてきたようです。みんな頑張った!今度は私が頑張らねば!まだ見ぬ仲間から元気をもらい、また坂と格闘すること30分程、どうやら頂上に辿り着いたようです。正真正銘これがラストの坂でしょう。あとは下るのみ!


今までのうっ憤をぶつけるかのように、坂を駆け下りていくと、前方に見慣れたSSRジャージのトレイン発見!yoneさん、モリさん、sudobanさん、Bongoさん、としさん、そして幹事のyuzitoさんでした。このトレインを見た時、どうやら直江津に間に合いそうだと、やっとほっとしたのを覚えています。
ここは挨拶して最後尾に連結させて頂くのが賢いやり方でしょう。実際私もそう思っていました。が、坂道の快楽についつい先頭に出ている私。さらに先頭を引くyoneさんを抜く瞬間、「あ"ーーー!」と声をかけられて、ヤバイ!逃げねば!と反射的にペダルを踏んでしまいました。最初から逃げようとしていたわけではないですよ。これが真相です。(^^;

我ながら結構スピードが出ていたと思いますが、気がつくと後ろにSSRトレインが迫っている!必死に逃げる私!が奮戦むなしく(?)結局逃げ切ることはできませんでした。皆さん剛脚ぞろいです。坂が終わり平地に入ると、今度は猛烈な追い風。50km/hくらいで巡航していても心拍が160くらいで済むという恐るべきアシストです。私の自転車はトップギアが53t×12tですが、初めて11tがほしくなりました。

引き続き、yoneさん、yuzitoさんと先頭交代し、もうすぐ直江津です。それにしてもyuzitoさん、モリさん速すぎ!私が要らぬ火をつけてしまった模様。(^^;
最後に少しだけ道に迷いましたが午後5時半頃、集合の地、無事、直江津は船見公園に着くことができました。

やったぜーーーー!

船見公園を占拠する、人と自転車…なんと今回は40人近い方々が参加されていたとのこと。
すげーー。

この後、宴会へと雪崩込み、最後は夜行で無事帰って参りました。


最後になりましたが参加された
seiyaさんふぉあぁさんモリさんFさんTETさん
ikedaさんおいちゃん○takkunさん○とらさん○yoneさん
Bongoさんしん☆かぬーさん&H♂くん○sudobanさんヲレさんしいちょさん
いしこうさんとしさん○wildbirdさん○junさん※サポート隊?
○さかさん○nice1さんななすたさんsinさん3Kさん
sakakazeさん○あきさん○akazooさん○リュウさん○Tonnoさん
○ショウさん○ぴかさん藤之助さん○ともやさん○noahponさん
yoshikawaさん○NOJIさん○masaさん○OPEさん○yuzitoさん
そして日程が合わないにもかかわらず、ひとりで直江津を目指した
豊川のtakeさんtakeさん

お疲れ様でした!




■旅の記録:24.8km/h 329.56km 13h14m 124bpm 69rpm
■8月の累計:1,624km


8月の走行記録はこちら


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