もう一度あのヤビツへ

土曜日日曜日とひたすら子守をした甲斐あってか、本日祝日月曜日は自転車に乗る権利を頂きました。
「頂きました」ってあたりが家庭内権力の構図がバレバレですが、まあいたし方なし。


どこに行こうかなぁ・・・


そういえばいつぞやのヤビツ
あの時は実家から自転車で帰ったばかりで、パンパンの足で、若干・・・
「オレはもっと走れるはずだ・・・」
と妙な悔いが残る結果でした。

あれのリベンジをするしかない!


ということで、またまたヤビツに自走で行ってきました。


鼻毛がのび〜る都会を抜け



やってきました、名古木(ナコギじゃないよ)の交差点!


前回は、既に足が終わっていたのもありますが、コースを知らなかったというのも敗因でした。
今回は苦い記憶と共にコースマップは脳みそに叩き込まれています。
前回の二の舞にはならん!

作戦はこうです。
序盤の急な住宅街の部分は踏みすぎないように。ここで踏むと一気に足は売り切れで結果的にタイムが伸びるのは必定です。
山に入って勾配が落ち着いてきたら、最後までタレないように。できるだけ20km/hを維持しながら。駄目でも15km/hは切らないように。


まあ、実際言うのは簡単ですが、心拍が180bpmを超えると、目の前が霞んできたりして
一体こんなことやってなんになるっていうんだ!どこまでいっても自己満足の世界じゃないか!
という怒りと、
やめたって誰もなんも言わないよ・・・。ていうか誰も知らないし。
という甘い誘惑(?)と
そんな二つの自分にいたぶられまくります。


ぶっちゃけ、ヒルクライム嫌いです。つらいです。こんなの好き好んでやる人がいるっていうのが信じられません。
ここには平地を35km/hでかっとばす爽快感とか、風景が一瞬にして背後に流れていく快感とか、漕がなくても位置エネルギーが運動エネルギーに変っていく、下り坂の悦楽がありません。
百歩譲ってそういった人達がいることはOKだとしても、私には絶対無理です。無理無理無理。


だけど思考とは裏腹に、足は着実にペダルを踏みつけ、徐々に高度を上げて行きます。
下っていく何人もの自転車乗りとすれ違いました。下っていくってことは彼らも登っていったということです。すげぇ・・・世の中マ○が多すぎる!
いや、違った、みんな凄すぎる!

そんな人達の姿を見せられては私だけ手を抜くわけにはいけません。
つらい、つらい、つらい、つらい、つらい、つらい、でも漕ぐ。漕ぎ続ける。
絶対みんな楽だったはずがない。みんなつらいんだ。だけどそれでも漕ぎ続けたんだ。
ダンシングというか、立ち漕ぎしようとすると、太ももがぴくぴく攣り出す始末。
やべえ・・・限界だ。でももうあと少しのはず・・・ていうか後少ししか持ちません・・・神様、ヤビツ様・・・


ただひたすら単純なペダルを回す円運動を繰り返し、そしてやっとこさあの看板にたどり着きました。

ヤッホーーー!

タイムは38分55秒でした。
うし!


バイク乗りな方に好奇の視線で見つめられながら記念写真をパシャリ。
つらかったけど、この達成感は自転車乗りにしかわかるまい。
達成感・・・結局これなんでしょうね。自転車乗りを山へと駆り立てるものは。


満足感に浸りつつ、アクエリアスの500mlペットボトルを一気に空け、元来た道へと漕ぎ出しました。

やっぱり自転車はやめられねぇ〜〜〜!