伊豆半島一周 400kmの旅 その1


先週末3月20日。久々に24時間自転車に乗れる日ってことになったので、伊豆半島一周してきました。


こんなルートです。



温泉に絶景。ヤッホーーーー!

当然ながら幻想は打ち砕かれるものです。Σ( ̄ロ ̄lll)


3月20日22:00まで仕事をした後、すかさず持参したレーパン、ジャージ、タイツにウィンドブレーカーを着こんで会社を飛び出しました。ちなみにレーパンは忘れて、会社近所のショップで買いこみました。ジーパン通勤なんかやってるから・・・。ショックの1万円也。

国道一号を駆け下りてやってきました、サザンビーチ 午前1時45分。伝説のサザンCを探しますが、深夜に付き真っ暗闇。見つかりません・・・。
しょうがないのでコンビニの店員さんに聞いてたどり着きました。ありがとう、コンビニのにーちゃん!



暗すぎてなにがなにやら


暗くてなんだかよくわからない記念撮影を終えた後は、伊豆半島目指してひたすら海岸線を走ります。暗いけど波の音と磯の香がなんだか遠くまで来たんだな・・・と教えてくれます。なんか飛沫までかかってきました。


・・・飛沫?雨だぁーーー!


天気予報でわかってはいましたが、ついにやってきました。小雨であってくれ・・・との願いも空しく徐々に本降りになってきます。いっそやめようかとも思いましたが、私は休日が自由にならない身。次に24時間走れるのはいつか、なんてわかりません。覚悟を決めました。
時に痛いくらい激しくなったりして、こんな天気の中走るなんて、自転車乗りってバカだなぁ・・・なんて現実逃避しながら伊豆半島を南下します。救いは雨があまり冷たくないこと。深夜に凍える雨ならさすがにDNFです。


深夜とはいえ、道の脇には海岸線と海が広がっているのが見え、これが晴れなら空には満点の星が輝き、さぞかし綺麗だろう・・・と思うのですが残念ながら雨、。ただ、時折遠くに見える温泉街の明かりは本当に綺麗でした。その明かりを頼りに海岸線を登ったり下ったりします。


んで、熱海温泉の手前の山道あたりでしょうか。なんだかんだでそれなりに通行量はあったのですが、それも途切れ闇に取り残されたような形になった時、突然後ろからおっさんのような声で
「オイ!」
と呼びかけられました。
深夜、山道、雨・・・ありえんありえん!
考えるより早くギアを重くしてダッシュ!さっきまで20kmくらいでヘたれていたのに、一気に35km超で離脱しました。
今思えば、なにか動物の鳴き声か、雨と、結構強かった風のいたずらだったのかもしれません。
きっとそうだ。そうに違いない。


熱海温泉、伊藤温泉を超え城ケ崎に辿りつくころ、空が漆黒から深い青に変わってきました。太陽こそ見えませんが夜明けです。

ヤッホーーー!


夜が明けると元気になります。もうお化けに怯える必要もなし。ここからは雨とはいえ、割と良いペースで走れました。ところどころにある平地では35km/hくらい出ていたかも。とはいえ、基本的にアップダウンばかりなので、上りはにじり登る感じで、雨の下りはブレーキ大会なんですが・・・。

熱海に伊東、熱川、稲取・・・たくさんの温泉の日帰り入浴OK!の看板を横目にみつつ、きっと入ったらもう走る気力はなくなる・・・
と思い後ろ髪惹かれつつスルー。午前9時頃ようやく下田に辿りつきました。

マックに避難するも、雨はまだ一向にやむ気配なし。今日は雨後晴れの予報だったはず。そろそろ止んで欲しいと思うものの、いつまでも待っているわけにもいかないため、また雨の中に漕ぎ出しました。
ちなみに私、どうせ何時間も走れば同じと雨具装備していませんでした。走っている間は、その熱量で寒さは気にならないのですが、一旦休憩するととたんに体が冷え走り出すのがおっくうになります。今年の夏のサイクリングもそうでしたが、なんだかんだで結構雨の中走っています。いい加減自転車用の雨具を揃えようか・・・と寒さに震えながら思いました。


下田からずっと走ってきた136を離れ、南伊豆の石廊崎を目指します。ここには観光名物の灯台があります。着いてみると、全然灯台なんぞ見えずいったいどこに・・・
何人かの観光客が傘を指しながら、石畳の道を歩いていきます。どうやら岬へ続く上り坂の先にあるようです。まあすぐ着くだろう、と自転車で漕ぎだしたら結構な坂でヒーヒー言いながら登りました。



眺めは・・・。


帰りは濡れた石畳をブレーキ握りっぱで下ります。
次の観光スポットはあいあい岬。
自転車を担いで小高い丘に登りました。


やはり眺めは・・・。




ちきしょー!雨のバカヤローー!

まったくやむ気配のない雨の中、西伊豆に向かってやけくそ気味にペダルを踏むのでした。


その2へ続く。