PowerTapアイオロスという名の脚力養成ギブス

まだ・・・踏み足りないだとッ!


ハンドルバー上に鎮座するサイコン、通称タマゴッチ(正式名称知らず)上にピコピコと数値が踊る。


ほんの刹那気を抜いた瞬間に、パワーは一気に100w近く下降した。確かに若干足から力を抜いたのは事実だが、このあまりにリニアすぎる反応。無意識にであっても休むことは許されない。


うぉりゃぁぁーー!


気合を入れてペダルを踏むと、今度は一気に400wの大台を越える。駄目だ。ペダリングが雑すぎる。自分のFTP値、300w近辺の出力を保ちつつ、ウルトラスムーズに漕ぎつづけねばならない。それがメディオと呼ばれるトレーニングだ。


このホイールに乗ってすぐ、ホイールに対する価値観がタイタニックよろしくブクブク沈没するのを感じた。一般的に言って、高いホイール程、乗り手を楽に速く、そして遠くへまたは高みに連れていくものだ。それがために、ただの二つの輪っかに大枚をはたくのだ。例えその差が、100キロ走って10秒とか、ごく僅かなものだとしても。


が、こいつは違う。速いといえば速い。が全然楽じゃない。むしろ楽をするなと常に乗り手の尻を叩く。だけどそれは嫌な感じではない。通い慣れた通勤路でここまで筋肉痛になるのはいつぶりだろうか。何事も断言はできないけれど、このまま真面目にトレーニングを続けていれば、このホイールは僕を一つ上のステージへ連れていってくれる気がする。


経過時間はまだ7分。残り3分。カップラーメンが湯で揚がる程度の時間なのに、無限に近い程長く感じる。
僕は考えるのをやめ、前方に見えるCRにかかるTXの高架目がけて、ひたすらにペダルを踏んでいくのだった。

                            1. +


なんだかんだで4つ程ホイールを乗り継いできました。
状況によってホイールを使い分けるというのが、普通の考えなんでしょうが、私の場合はひたすら通勤が楽に、そして速くなる方向に普段履きホイールをアップグレードしてきました。結果、パワータップアイオロスを普段履きするという、我ながらいいのか・・・それ、と思うところまでたどり着いてしまいました。(いやほんと、いいのかこれ)


ただこのホイール、今までのホイールとはちょっと違います。速くはなります。が、はっきり言ってこのホイールで走るのは全然楽じゃありません。しんどいです。常にパワーがわかるので、本当に手、いや足が抜けません。


もっと速くなりたい、そう思って買ったホイールではありますが、速くなるってことは、しんどい事なんだと、あらためて再認識させられています。


でもそういえば、ロードに乗って最初の1年はひたすら筋肉痛との戦いの毎日でした。2度目の秋を迎える頃、だいぶ筋肉痛が和らいできて、きっとロード向きの足に、筋肉が組み替えられて来たんだろう、と勝手に納得していましたが、実は足に負担をかけないように、無意識にセーブをかけてきたんだなぁと気付かされております。
もっと、頑張ろう。




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