前と後に気をつけよう

公共交通機関が回復しきっていない今、必要に駆られて自転車通勤を始める方も多いかと思います。そんなあなたに、3年程片道50km超の自転車通勤をやった経験からアドバイス


信号尊守とか、左側通行とか、公道で自転車に乗る者としての超基本動作は、ヒキタさんのブログを初めとしてあちこちで説明されているので、それ以外で私が思う大事なポイントを。

  • 前を見る

前を見て下さい。え、そんなの当然だって?でも私が見る限り、結構よそ見しながら走っている人が多いのです。
携帯いじってるなんて論外ですが、スカイツリー高いなぁ〜とか、おっ、GT-Rだ〜、とか、カワイイ子が歩いてる〜、とかたぶんそんな理由。(憶測度200%)
もちろん前だけ見ていても危険であり、周囲に気を配る必要はあるのですが、それでも自分の正面から目を離して良いのは1秒以内です。それ以上は自転車が進みすぎて自分が把握している前方の状況と、現実の状況にズレが生じすぎて命の危険があります。

年間5000人の人が交通事故で命を落としている現状を思えば、道路は戦場と捉えて差し支えないと思います。そしてその戦場での最弱者が自転車なのです。生き残りたいと思えば、自分の知覚を総動員して状況把握に努めるしかありません。なので、相対的な強者である、自動車の真似をしてヘッドフォンなどで音楽を聞くのもオススメしません。
基本的に、集中力を走ることと安全確認以外に割り振る行為は、事故への第一歩と思われます。

  • 後方確認する

後ろを見て下さい。え、他所見は駄目じゃないのって?前以外をずっと見続けるのはNGですが、あまり周囲を見ないのも考え物です。
特に昨今の路面はガソリンスタンドでいつ順番が回ってくるとも知れぬ給油待ちをする車で左車線が塞がれていたりするので、進路変更して隣の車線の端っこに出ざるを得ないケースが多々ありますが、そんな時、後ろをまったく見ずにふらっと右に寄っちゃう自転車を何件か見ました。
車が勝手に避けてくれると思ってるのかもしれませんが、(実際見ていたケースでは車が避けてくれましたが)基本的に車には自転車が見えていないと思った方が正しいです。
大部分のドライバーは、あれほど小型で高速な物体が自分の左側を走っていると想定していません。まして車と喧嘩して怪我をするのはまず間違いなく自転車側です。
車が悪いとか、保険が降りるとか、そんな事は二の次です。事故して怪我したら、自転車通勤するサラリーマンとしては負けなのです。

チラッと後ろを見て、進路変更しても大丈夫な事を確認した上で、前方の障害物を回避する。回避できないのであれば停止する。これだけで戦場での生存確率は格段にあがると思います。


他にも色々ありますが、いわゆる基本動作(左側通行、信号を守る)と、前方注視、後方確認は、絶対守って頂きたいと思います。


では、楽しい自転車通勤ライフを!



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