魅惑の11T

私の人生的にはるか昔、つまり高校生の頃片道11km程を自転車通学していました。晴れの日も雨の日も雪の日(危ない!)もひたすらペダルを漕いでいました。
あの頃は11kmがひたすら遠く感じたものです。今じゃ11kmはウォーミングアップが終わってようやく目が覚める程度の距離になっちゃいました。思えば遠くまで来たものです。


あの頃の私はママチャリで通学していましたが、ひとつどうしても不満がありました。
それはギアが足りなくて足が回りきってしまうこと。
少しでも早く帰りたい私は、必死こいてペダルを回すわけですが、まだまだ足には余力があるのに、すぐ回転数は頭打ちになってくやしい思いをしたものでした。
たぶん110rpmくらいは出てたんじゃないでしょうか。
如何に完璧に太股から脱力して余計な力を入れないか、が大事でした。
まったくの独学にしては我ながらたいしたもんだと思います。でもトラックを走るような人達は、200rpm近く回すんですよね。
そう考えると、重たいギアをほしがっていた当時の自分に、まだまだ回せるはずだ!と教えてあげたくもなります。


さて、時間は戻って現在。
紆余曲折を経て今使っているスプロケは11T-23Tです。この歯数だと快適な巡航を提供してくれる18Tが無いのがかなり痛いのですが、どうしても11Tを、絶対踏みきれないギアを使ってみたかったのです。


練習会のスプリント合戦でも全然入れられません。
通勤の帰り道、九段坂を靖国神社側から神保町方面に向かって駆け下りる時、あれ結構急な坂だと思うんですが、その時だけ、ようやく11Tに入れられます。
んで、結構な坂で50km/hは越えてるつーのに、全然ペダルが重い。
これが、なんていうか、とっても嬉しいんですよ。自分が絶対踏みきれないギアがついてるっていうのが。
今使っているギアが、ひいては乗っているバイクが、あの頃とは違う異次元のキャパシティを持ったものである事を実感させてくれるんです。
俺は今、スゲーバイクに乗っているんだ、って。


ま、18Tを捨ててまで踏めないギアに拘るなんて我ながらアホだと思いますけれども。Σ( ̄Д ̄;)


いつかは踏めるようになってみたいもんです。




ツールドつくばまであと19日
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もう梅雨ですか・・。
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