CSC5時間耐久ロードレース 2011 - 前半戦

  • レース前

5時起床。
カーテンをめくると空が青い。
あまり暑くなってくれるな、と祈りながらまた自販機でカップ麺を買う。
レース前にこの朝飯はどうなの?と思いつつも他に選択肢がないのだから仕方ない。
まあ、本日大量に失うはずの塩分と炭水化物は補給できているはず、と言い聞かせながらカレーヌードルをすする。


暑さ対策にと生まれて初めて購入した、スポーツバルム イエロー4を、スネ毛ボーボーの足に塗りたくる。別にスネ毛があっても塗れるようだ。
清涼感と日焼け止め効果を得られるらしいが、どうなんだろう。効果を感じられればいいが。

顔にはSPF50++の日焼け止めを入念に塗り、ジャージを着て準備を整える。
あとは自転車を倉庫からひっぱりだして、会場へと向かうだけだ。
いつものごとく勝手に心拍が上がってくる。
さあ、いよいよ苦しすぎる時間の始まりだ。

  • スタート 〜 10週

この辺はまだ5,6名の集団で走れていた。この区間のラップタイムは9分台。ちなみに最速ラップは2週目に記録している9'15だ。
下りコーナーは怖いので、必ず集団の最後に回り、十分な車間をとって旋回する。
登りのペースは着いていけないことはない、でもこのペースでは絶対最後まで持つわけがないというレベル。
なんというか力の加減が難しい。
目測ではだいたい登坂時は300W程度出ている。これは僕のFTPであり、それはつまり最大で1時間持続可能なパワーということだ。
いくら登り一辺倒では無いとはいえ、今日の持ち時間は5時間。どう考えても途中で失速すること間違いなし。
実際このペースで走り続けることが怖くて何度か先頭交代をパスしてしまった。申し訳ない。
しかし、ペースにとまどいつつも、とりあえず僕はついていけるところまでは集団についていこうと決めた。
下りは漕がなくても良いし、登りは20km/h程度で、あまり集団の恩恵はないけれど、とにかくペースがつかめる。
時折、一緒に走っている人達と話す機会があり、3,4名くらいはこの集団にソロクラスの人が居ることがわかった。
思ったより多い。そして心強い。この人達だって最後まで走ろうと思っているわけだから、今のペースが無茶苦茶というわけではないだろう。
ちなみに、この集団の中に居たナルシマの方がソロトップで、ラバネロな方が2位だった。


さて、ビビリな僕でも同じコースを7,8週もすると下りのコツが掴めてくる。
ブレーキを握らねば絶対落車すると思っていたコーナーも、減速せずともきっちりアウトインアウトすれば多少の余裕を持って抜けられることがわかってくる。
視線は常にコーナーの出口へ。こんな細いタイヤでここまでバンクさせられるとは思ってなかったけど、やれば出来るものだ。
なんとなくバイクに乗っていた頃の感覚を思い出す。要はビビって硬くなったら負けなのだ。
替えてまだ500km程度のコンチAttack&Forceも安定性に貢献してくれているのかもしれない。



周回を重ねるうちに集団は徐々に小さくなっていく。チームで出走している人達がピットインしていくためだ。
10週目にはもう3名になっていた。そして最後まで牽いてくれたチームの人に着いていけなくなり、ついにラバネロな方との二両編成となった。
まだ経過時間は2時間に満たない。まだ道は半ばにすら達していなかった−−−−−。

  • 11周 〜 18周

ラップタイムはとうとう10分台に突入。さらに11分台へ。その間ずっとラバネロな方と二人旅を続けていた。
今まで抜くことはあってもほとんど抜かれることはなかったのに、徐々に抜かれることが多くなる。こっちはソロだし、と抜いていくフレッシュそうな足を眺めながら嘯くが、さすがに女子に抜かれた時にはへこんだ。


15周を過ぎると、そろそろ補給食の残りが気になってくる。
パワージェルを4つ流し込んだフラスクと、ハニースティンガーのグミを一袋バックポケットに入れていたが、どちらもそろそろ無くなりかけていた。
もっと心配なのはボトルの残りだ。今日はずっと曇りが続いてくれているおかげで、随分と節約できてはいるが、それでももう心もとない量になっている。
さすがに水が切れたらピットインするしかない。
17周目の登りで、ついに恐れていたことが起こった。足の攣りだ。左足のふくらはぎの外側がピクピクいっている。
思わずラバネロな方に
「足が攣っちゃいました。先どうぞ・・・」
と弱音を吐くと、
「こっちはとっくに攣っています」
と予想外の答え。そうか、苦しいのは一緒だよな。頑張って後ろに着く。こうなると、もうパワーうんぬんではなく、いかに最後まで足を持たせるかが重要になってくる。登りはできる限り楽に済ませ、下りはなるべくブレーキをかけず体重を利用しながら下る。
僕の場合、ありあまる脂肪のおかげで下りは漕がなくても、普通の人と同じ、いやむしろそれ以上にスピードが出るのがありがたかった。おかげで完全に足を休められる。
18周目の終わりでついにボトルの水が無くなり、ピットインすることにした。
ラバネロな方とよろよろとピットレーンに入る。私はすかさずバイクを降りパンダ号をバイクラックにかけた。てっきりラバネロな方もそうするのかと思いきや、同チームと思われる方から走りながらボトルを受け取って、そのままピットレーンを抜けていった。
仲間が居るといいな・・・と思わなくもなかったが、今更言ってもしょうがない。
空になったボトルを持って、すかさずエイドステーションに駆け込む。そうしてサービスのアミノバリューと水でボトルを満たす。特にアミノバリューが冷たいのがありがたかった。ついでにメイタンのブースで、サイクルチャージを2袋買って速攻で喉に流し込む。これで足攣りが少しでも収まってくれればいいのだが。
補給食を詰め込んだ袋から、替えのハニースティンガーと、パワーバーを引っつかむと、再度オルカにまたがる。
なんだかかんだで5分くらい消費したんじゃないだろうか。もうおそらくラバネロな方に追いつくことはないだろう。
ここからは正真正銘自分との戦いだ。
時間はまだ13時をまわったばかり。
足はいうことを聞かなくなりつつあるというのに、たっぷり2時間苦しむ時間が残されていた。

(続く)



72.1kg (前回計測から +0.5kg 勝負開始から+0.9kg)
16.7%

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体重が戻ってきた..orz
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