2012 もてぎ 100km サイクルマラソン その1

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくおねがいいたします。

さて、今年も無事もてぎ 100km サイクルマラソンから生還いたしました。
結果から申しますと、30代後半のクラス 5位。
残念ながら表彰台は逃してしまいましたが、落車せず最後までレースを楽しむことができ本当によかったです。
そして、今年もレースに送り出してくれた相方に心から感謝です。


んではその顛末をば。
なにせ意識朦朧としながら走っていますので、事実を相違する箇所なんぞもあるかもしれませんが、そこはご容赦を。

                                                          1. +


今年もまた、もてぎ 100km サイクルマラソンのスタートを待つローディの大群の中に立つことができた。
初めて参加したのは2008年。
それから毎年かかさず参加して、順位を少しずつ上げてきた。

2008年は、右も左も集団走行のしの字も知らないまま人生初の自転車レースとして参加し、結果15位。我が事ながら、僥倖という他ない。

2009年は、絶対着いて行く決心した先頭集団から道中半ばにしてちぎれ、傷心の5位。見上げた表彰台が果てしなく遠く見えた。

2010年で、3回目にしてようやく先頭集団に着いていける足ができ、3位。表彰台の端に辿り着くも、娘が風邪で表彰式には参加せずとんぼ帰り。後ろ髪引かれる思いという奴を実感した。

昨年の2011年は、前の方で積極的にレースに参加できたものの、あと一歩およばず2位。憧れの表彰台に登りつつも、来年こそは・・・と思ったものだ。


そして、その来年が来た。
空は快晴。気温もまずまず。例年のようなあの痺れるような寒さは感じない。

若干出遅れてしまい、スタート位置はかなり後方だ。おそらく集団の半ばより少し前くらいだろうか。
先頭集団が速度を上げる前、ローリングスタート中に順位を上げないと、いきなりレースが終わってしまう。



スタートの合図の後、徐々に大集団がスタートする。
今年もローリングスタート中は大渋滞なんだろうな・・・と思っていたがそうでもないようだ。例年より速度が出ているんではないだろうか。
おかげで前後左右に随分余裕がある。これ幸いと速度を上げ、先頭集団を目指す。どうにか一周目が終わるまでに先頭集団の尾には辿りついた。
が、アップもロクにせずに踏んだせいか、年末年始の暴飲暴食のためか、どうにも調子が悪い。息があがる。
しばらく行くと同じく今年も参加の@O2maさんを発見し、近くに寄る。
世間話を・・・と思ったが息が苦しくて、会話の最中にアゴが出る。
まずい。非常にまずい。前半でこれでは最後まで先頭集団に着いていけないのではないか。
特に登りがきつい。太い自分の腹がうらめしい。
そしてすごく暑い。朝の様子から見ても今日は暖かくなるだろうと、かなり薄着をしてきたのに、暑い。
下はビブタイツ、上はTシャツ、サイクルジャージだけにしたのに暑い。がっちり着込んだ脱げない脂肪の防寒性能が高いらしい。手袋はもう一レベル薄いやつで良かった。汗が手袋の中で蒸発せず、不快さを刺激する。だが、もちろん我慢する以外に選択肢はない。
その上、3周目にしていきなりサイコンのパワー表示が消えた。
おそらくパワータップの電池切れだ。
PT純正のサイコンなら、電池切れが近いことを前もって知らせてくれるが、あれはつくば山の谷底だ。以来使っているEDGE500は多機能だけど、残念ながらPT電池切れを事前に知らせてくれる機能はない。
まったくなんてこった。なにもこんな時に切れなくてもいいのに。パワーが分からなければ単なる重し。鉄ゲタを履いていると思うと気が滅入ってくる。

最近はハートレートモニタを付けていないので、これで客観的に自分の状態を知る指標は無くなった。もう開き直って走るしかない。


なんだか今年の集団は随分安定しているように思う。コーナー毎のスピードの上げ下げも少なく登りの速度も緩い。弱気になっている僕にはありがたい事ではあるが、これは集団の振り落としが十分に機能していない事も意味する。
その証拠にずっと三人程同クラスのゼッケンが前方に見える。まったくつらくは無さそうだ。
速度は出ている。
一度無防備に、カーブを曲がりながら踏んでいたらペダルを路面に強打してしまった。
ガキン!
とものすごい音が鳴る。
大絶賛増量中のためか、まったく車体はブレず、事無きを得たのだが、思った以上に速度が出ており、カーブで車体の倒し込みが必要だったという事だろう。
気をつけねば。


ヒーヒーいいながら走り続け、全行程の半分程を過ぎてからだろうか。なぜか体が楽になった。
久々のこの強度に体が慣れて来たからなのか、セカンドウィンドが吹いたのか。
いずれにせよ、これでなんとか最後までは走りきれそうだ。


今思えば、この良く分からない不調や、PTの電池切れが例年より僕を消極的にさせていたのかもしれない。逃げたいとか牽きたいとかまったく思わなかった。思えなかった。
とにかく僕はいずれ発生するかも知れないチャンスに乗るために、息をひそめながら集団半ばに沈んでいた。



その2へ続く。



80.6kg 20.3%
にほんブログ村 自転車ブログへ

ブー。
励みにしていますので、上のバナーをポチ!お願いします。